第四章 秘密

第四章 ~秘密~ 永遠に続く恋心

「私ね、バンケットコンパニオンをやってるの。パーティコンパニオンともいうけど。ホテルのパーティではロングドレス着て、お酒作ったり、お酌をしたり、灰皿変えたり、料理を取り分けたり。ホテルの給仕さんと同じような仕事。料亭での宴会の仕事もあって…

第四章 ~秘密~ 二人の恋物語は

しばらく沈黙が続いたあと、お兄ちゃんが口を開いた。 「ごめん。そうだな。俺たちの身勝手だけで、サークルをなくすことになったら悪いよな、他の奴らに」 「うん。お兄ちゃんが私とつきあってるってことがバレたら、サークルに入ってる女の子、ほとんど辞…

第四章 ~秘密~ 抜け駆け

「アイスコーヒー2つお願いします。あ、一つはブラックで」 喫茶店に入って席に着き、お兄ちゃんがオーダーをした時 「あれ?新井くん?」 と彼を呼ぶ声がした。声のする方向を見ると、そこには綺麗な女の人が立っていた。 「何?朝倉もゼミのことで来たの?…

第四章 ~秘密~ おまえのことならたいてい分かる

海に行った数日後、お兄ちゃんから映画を見に行かないか?と電話があった。 考えるまでもなく、返事は一つだった。 会えるんだ、お兄ちゃんに会えるんだ。 子供のように、はしゃいだ。嬉しかった。大学生にもなって、こんな恋の仕方しか出来ないのだろうかと…